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2015年3月21日

理由も思い出せないほど些細な理由で大喧嘩。そして家出

結婚してしばらくして子供ができて少したったころ、後にも先にもあの時だけだったような、大きな喧嘩をしたことがあります。最初は理由も思い出せないほど些細な事が原因でしたが、どんどんエスカレートしてしまいました。お互いに、過去の些細な事をあれこれあげつらねて、なじりあいの大ゲンカ。手こそお互いあげるようなことはありませんでしたが、どうにも止まらず暴言の応酬が続き、とうとう泣き出してしまった私は思わず家を飛び出てしまいました。とても寒い日の夜だったのですが、上着は忘れて、なぜかしっかり財布は持って出ました。
しかし状況が状況だけに、友人宅へ転がり込むのも、実家へ帰るというのもその当時の私にはとても恥ずかしくてできず、途方に暮れて街中を歩き続けました。歩き疲れてファミリーレストランへ入り、数時間ぼーっとしていました。幸い24時間営業だったので朝までのんびりしようかとも思っていたのですが、さすがに一人で3時間ほどドリンクバーだけでねばっていると居心地が悪くなり、また歩き始めました。その時考えていたのはなぜこんなふうになってしまったのかということ。何が理由だったのかを必死で思い出そうと考え続けましたが、どうしても思い出せません。
そんな、思い出せないような些細なことでこんな風に飛び出して、行くあてもなくウロウロしているなんて、なんだか情けなくなり、みじめになりました。主人は今頃何を考えているのだろうかと思いを巡らせましたが、もちろんわかるはずもありません。その時はまだ携帯電話を持っていなかったので、かかってくるはずもなく、私の居所なんてわかるはずもないのに、なぜ迎えに来てくれないのかと理不尽な怒りにも似た悲しさにも襲われていました。
主人の気持ちがどうしても知りたくなった私は「荷物を取りに来た」と言えばいいか、と言い訳を考えながら家に戻りました。すると主人はいませんでした。私を探しに出たのか、頭にきて出て行ってしまったのか、もちろんわかりようがありません。家の鍵もなく、行くところも尽きてしまった私はドアの前にしゃがんで待っていました。するとしばらくすると主人が帰ってきました。私が何か言う前に主人は何事もなかったかのように「悪い悪い、鍵なかったんだよね」と言いながらドアを開けてくれました。そして、「寒いからコーヒー飲むか」と、すぐに温かいコーヒーを入れてくれました。そしてコンビニで買ってきたらしい私の好きなプリンを一緒に出してくれました。
私は彼の気持ちが嬉しくて、コーヒーもプリンも美味しくて、ただただ黙って食べて飲み続けました。
お互い、ケンカの話はせずにそのまま何事もなかったかのように布団に入り、眠ってしまい、次の日はまた何事もなかったかのように普段通りの生活が始まりました。